それなりに音質が良い音楽CD-Rの作り方

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はじめのはじめに

「デジタルだから、コピーしても音は同じだよ」とおっしゃるあなた、それは半分正解です。デジタルコピーなら、デジタル的に同じものが複製可能です。

けれども、実際の再生音はどうでしょうか? 信じられないかもしれませんが、デジタル的に同じであっても、書込みの様々な条件によって実際の再生音は驚くほどの変化を見せます。両極端の音を聴けば、どなたにも納得していただけるでしょう。

とはいえ、CD-Rはもはや黄昏です。とっくの昔に良いメディアや良いドライブは無くなりました。音楽CDも先細りで、ダウンロードやストリーミング再生に移っていくのでしょう。

はじめに

デュプリケーターの画像 簡単に言ってしまいますと、デュプリケーターがお勧めです。

音質のためには、以下が必要です。

  1. 良いメディア
  2. 良いドライブ
  3. 良い方法
  4. 良い環境

しかし、残念ながら、1と2は、現在では期待できません。CD-Rのピークは過ぎ去ってしまい、良いものは無くなりました。いくら頑張っても、もう最高音質のCD-Rは焼けなくなりました。それが、このページの表題を「それなりに・・」とした理由です。

だがしかしです。音は1と2だけでは決まりません。3と4(特に4)も大事なのです。デュプリケーターの出番です。

現在のパソコンは高周波ノイズが多く、OSも重く、CD-Rを焼くには最悪の環境です。デュプリケーターにはそれがありません(というか、とても少ないです)。鮮明な音でコピーできますし、ドライブの特徴もよくわかります。

ま、そうは言っても、人にはそれぞれ事情というものがあるでしょうから、程度別にいくつかお勧めの方法を紹介します。

メディアやドライブなどの基本、書き込みの共通点は、音楽CD-Rの実際知識をご覧下さい。

お勧めの書込み方法

パソコンで書込み(Windows編)

なるべく適切な方法を採ります。

現行のパソコンに対策してもほとんど焼石に水なので、ほどほどで打ち切りましょう。

デュプリケーター

デュプリケーターの画像 コピー専用機を用いる方法です。

好みのパソコン用ドライブも使用できます。S-ATAドライブでは、最もお勧めの方法です。ただし、音量調整などの編集はできません。

P-ATAドライブの例です。
S-ATAドライブの例です。

パソコンと同様に、書き込み速度をそのドライブの最低速にし、バーン・プルーフを解除しましょう。

本当は良いドライブが多いP-ATAのほうがお勧めですが、古いので、ドライブは中古でしか入手できませんし、デュプリケーターももうほとんどない状況です。ヤフオクなどでゲットされるなら、必ずインターフェースを確認しましょう。

CDレコーダー

CDレコーダーの画像 録音専用のオーディオコンポを用いる方法です。

再生するためのCDプレーヤーも必要です。CDプレーヤーで再生した音声をデジタル録音するので、再生と同じだけの時間がかかります。

現在でもCDレコーダーを発売しているのはTEACとその業務用ブランドTASCAMぐらいです。民生用のレコーダーは音楽用メディアが必要です。業務用レコーダーはデータ用メディアも使用できます。

2015年12月をもって太陽誘電もCD-Rメディアの生産を停止しました。古いCDレコーダーは古い太陽誘電メディア用にチューニングされていますので、今後太陽誘電以外の最近のメディアを使っていくと、トラブルが懸念されます。

パソコンで書込み(凝り性編)

PC用のドライブが使いたいけれど、適したデュプリケーターがない場合です。

PCをカスタマイズすることになりますが、よほど思い切ったことをしないとデュプリケーター並になりません。現行のパソコンでは不可能だと言っておきます。あまりお勧めはしません (^^;;


juubee's おぼえがき © by juubee アドレス画像 作成 2015/1/2 最終更新 2016/6/18