CDU948Sをお試しリジッド化
注意)ドライブ改造はリスクが非常に大きいです。壊してしまって、もう二度と動作しないかもしれません。試される場合は十分にご注意下さい。
948S。これ以前のビンテージ・ドライブでは、内部にメスを入れるのは怖いし、へたっている恐れも大きいです。なにより、失敗しても替わりのドライブがおいそれと手配できません(笑)。
メカや電子基盤は素材として使うだけで、最終的にどういう形に組み上がろうが構いません。これを考えるのが、しんどいけれど楽しいんです(^^)v ばらしたメカを見ながらあれこれ考えるのは至福の時間でした。
ドライブの外見を保ったままの948Sのリジッド化は、TADSINさんが既にwebcoms資料室のHiFi CD-R Galleryに発表されています。これがRドライブリジッド化の本邦初だったと思います。大いに参考にさせていただいて、まだお試しの段階なので、以下のような方針でやってみました。
- 3mm厚アルミ板に取り付ける。接着剤は使わず、ビス留めとする。
- トップローディングとするため、天井にある基盤は反転して下部に設置する。
- 不要な振動を発生させるキャディーローディングメカは撤去する。
- スピンドルモーター取り付けが柔いので強化する。
- シャーシーをプラスティックから金属に変更したいところだが、手作りは困難なので、プラスティックのまま残す。
お試しリジッド化改造
ばらす
方法はwebcomsのHiFi CD-R Galleryをご覧下さい。ローディングメカを外すには、スプリングを外します。
そうすると、必要なのはこれだけ。
ローディングメカに付いていた小さな基盤。
(上の画像の一番上のやつ)
これら2つのスイッチと、フロントボタンでドライブを動作させる。モーターへの配線は抜いても差し支えないようだ。
以下、動作のさせ方。ただし、保証はしない(笑)。
■あらかじめ
右の棒スイッチは、押した状態で固定しておく(押されるとINの判断のようである)。
■メディア認識
フロントボタンを押してから、左の三角スイッチを押す。回転を開始しメディアを認識したら、離してよい。
■取り出し
フロントボタンを押す。->回転が止まる。
スピンドル・モーターの取り付け
従来、スピンドルモーター基盤は、プラスティックシャーシーにタッピングで留めてあった。非常に柔い(笑)。今回、プラスティックの底をくりぬき、スペーサーを挟んで下のアルミ板に直接取り付ける。
スペーサーは合計4.5mm厚のアルミ
上から、テフロンシート、3mm厚アルミ、で押える。
息子が小さい頃一緒に鍛えた?ミニ四駆の肉抜きを思い出す。ミニ四駆よりだいぶ硬い。
シャーシーの取り付け
メカシャーシーを3mm厚アルミ板で押える。
下部両脇の段差には2mm厚アルミを挟む。
電子基盤の取り付け
基盤は反転して下部に取り付けた。
プラスティックメカシャーシーの60倍拡大画像
削った跡がなにやらキラキラ光るので金属でも混じっているのかと思って、IntelのMicroscopeで撮影。
穴があったり、光るものがあったりするみたいだが、よくわからない(笑)。それなりの材料を使っているみたいではある。
感想
高域の綺麗さは変わりません。でも、ハイもローもレンジが伸び周波数バランスが大きく改善された結果、元気の良さは影を潜め落ち着いた音調になりました。聴きやすいです。黒いレンズカバーを外せばさらにレンジが拡がるようです。音楽を上手に聞かせるので、先の820Tが無機的に聞こえます。これでもう少し中域が充実してたらなぁ。埃が入りやすいので、このようにオープンな状態から早く脱しないといけないようには思いますが・・(^^ヾ