Pentium対応マザーボードあれこれ
--オンボード電源がリニアからスイッチングに変わった地点をウォッチ--
PentiumMでもPentium4でもPentiumIIIでもPentiumIIでもPentiumProでもなく、ただのPentiumです。MMXは含むかも(笑)。
2004年はPIII対応のslot1やsocket370のマザーボードを集めて音の比較を行なった年でした。マザーボード毎の音の違いはあっても、その概要を掴むことは到底不可能と考えていたのですが、やる気になればなんとかなるもので、20枚近くのマザーを集め、長期間の聞き込みを行った結果、この世代については筆者なりに把握したつもりです。始める前は、PCのロースペック化もここまでと思っていました。
ところが、「Pentiumを使ってるよ」という方と知り合ったため、(それなら俺も)というわけで、Pentiumや486まで手を広げてしまいました(笑)。ハード的、ソフト的に次第に不自由になってきますが、音も良くなってきます。改めて、PCの肥大化を痛感したようなわけです。ことに、486でもCD-R焼きに困らない、という事実は新鮮でした。従来言われていたのはWindows環境でのスペックでした。
Pentium用だけでもいつのまにか20枚程のマザボが集まってしまい、オンボード電源が気になってきたので、収集したいくつかを紹介してみようというコーナーです。高クロック化に伴い電源問題が次第にシビアになっていく中、各メーカーとも、この時期にマザボ上の電源がリニアからスイッチングに変わっていったようです。
ま、いづれにしても、現代では忘却の彼方にある古い古〜いマザーですから、自己満足と言われるでしょうね(^^;;
ASUS P55T2P4 編
この世代を代表するマザーです。筆者もWindows95時代はこのマザーでした。始めはBaby-ATマザーのP/I-P55T2P4でしたが、P/I-XP55T2P4というATXマザーも出ます。長く発売されていたので、いろんなリビジョンがあります。手持ちのを見ていると、Rev.2と3の境目が気になりました。
一般的に言われるのは、Rev.3から、MMX対応ということで従来のシングルボルテージから、CPUコアとI-Oとで電圧が異なるデュアルボルテージ対応したこと、電源に余裕を持たせるため、容量が10Aから12Aになった、などなどなようです。今でも散見されるその頃のBBSでは、クロックアップのためには電源容量がネックになっているようでした。
あまり言及されていないのですが、ここでオンボード電源もリニアからスイッチングに変わったようです。音を比較してみると、リニアがクリアでした(おやじギャグか・・)。
ATタイプ Rev 2.1
現在のマザボと比べてももちろん、PIII対応マザーと比べても、電解コンがとても少ないです。このぐらいで十分だったんですね。大きいヒートシンクが目立ちます。でも、このくらいではPentium100でも冷却が全然追いつきません。
ATタイプ Rev 2.3
オンボード電源は2.1と同じみたいですが、他はいろいろ違うようです。ATタイプ Rev3.1
コイルが新たに追加され、いろいろ増えてます。スイッチング電源になったことがわかります。ATXタイプ Rev.1.*
所持していませんが、存在しているようです。オクなどで見かけます。形状からみてリニアのようです。ATXタイプ Rev.3.0
ATタイプの3.1と見た目もほとんど同じ、スイッチング電源です。リニアなオンボード電源たち
いまではあまり見かけなくなったので、手持ちをいくつかアップしておきます。
リニアかスイッチングかの判断基準はコイルの有無だけですから、間違ってたらごめんなさいね(^^;;
大きなヒートシンクが、苦闘を物語るようです。