自然農法をやってみる
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定年が近くなってから始めました
山村なので畑はあります。親が老齢で引退したので引き継ぎました。趣味には十分すぎる広さです。分家で、田はありません。勤務先まで毎日30kmを車で往復する身なので、あまり手間はかけられません。そこで自然農法をやってみることにしました。年老いて体力がなくなってもできる方法を意識しています。
自然農法の発祥は宗教的または哲学的ですが、筆者は科学的に考えているつもりです。とは言え、現時点では科学的なデータが揃っているわけではないので、憶測に憶測を重ねながら試行錯誤を楽しんでいます。できるものならば、専門的に勉強して測定で解明したい事項が山ほどありますが、人生の残り時間も少なくなったので。それは叶わないでしょうね。
基本的な育て方
普通と同じように、畝を作って野菜を育てます。普通と違うのは、野草を使って土を育てるところです。
- 野草は見苦しくない程度に生やしておきます。
- 野菜の近くの野草は刈って、野菜の株元に敷きます(草マルチ)。
- 畝は作り直さないでそのまま使います。
- 農薬・化学肥料は使いません。有機肥料は控えめに使います。
その結果
- 丁寧に除草しなくてよい。
- 土を耕さなくてよい。
- 堆肥を入れなくても土が育つ。
- 畑で暮らす生き物が圧倒的に増え、生き物が拮抗して病虫害が少なくなる。
畑の紹介
家の前の畑
隣家を解体した跡地。約200平方メートル
南側は家、西側は山なので、陽当たりはあまり良くない。水分が多く、粘土質。ほんの玄関先なので、(オクラやきゅうりなど)毎朝見回ることもできる。山側に湧水があり、普段の洗い物から冬の雪消しまで、重宝に使っている。もちろん飲める。
猿害に悩まされるようになったので、猿落君を設置した。
家から500mほど離れた畑
集落の畑団地の一角。3箇所約260平方メートルの耕作放棄地があったが、そのうちの約200平方メートルを防草シートを剥がして畑に戻した。ジャガイモやかぼちゃなど、手入れが少なくて済む野菜をメインに育てている。
周囲に遮るものは何もないので陽当たりが良い。周囲の畑は防草シートで覆われていたり草ボウボウになっていたりするので、筆者の畑に野草を生やしてもあまり迷惑をかけていないと思われる。今や、田舎でも畑を作るのは限られた人だけになってしまった。
いのししの害がひどくなってきたので、獣害用のワイヤーメッシュで囲んだ。
参考にしている本など
- これならできる!自然菜園―耕さず草を生やして共育ち
竹内孝功 著
竹内さんは本を沢山出しておられますが、最初に出したこの本が最も良いと思います。
細かすぎるようでしたら、他の本を。
- 誰でも簡単にできる! 川口由一の自然農教室
新井由己、鏡山悦子 著、川口由一 監修
川口さんは既にお亡くなりですが、赤目自然塾は続いているようです。
- 固定種野菜の種と育て方
野口 勲 、関野 幸生 共著
種屋さんである野口氏の種にかける愛情と、農家である関谷氏が無肥料栽培を続ける情熱がひしひしと感じられます。
- YouTube 中谷自然農園
お薦めしたい方、そうでない方
→ 野草の中にゴロッと寝転んで横目で蟻が歩くのを見ながらぼんやり青空を眺めていたい筆者のような方に向いています(笑)。
→ そこそこの世話でそこそこの収穫があればいいと思う筆者のようなのんびり屋さんに向いています(笑)。
ともあれ
野菜を育てているだけで楽しいです (^^ゞ
極めるには人生の残り時間が足りない・・(笑)。
変わったことを始めたのに止めろとも言わず、出来が悪いと励ましてくれ、良いと褒めてくれ、暖かく見守ってくれる妻に感謝します。
自分でもやりたさそうなんですが、時間が取れないのと、筆者が熱心なのでかえって手を出しにくそうなんですよね (^^;;
なので、収穫専門になってます(笑)。
ここ山間部は雪も積もりますし、秋は日照時間が少ないので、同じ北陸といえど、平地に比べると大きなハンデがあるようにも感じています(雪がない地方が羨ましいかも 笑)。
juubee's おぼえがき © by juubee 作成 2014/5/19 最終更新 2019/4/4