シンプルな安定化電源を作る 2
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性懲りもなくこんなページを作成していますが、こういうことには詳しくありません。内容にはくれぐれもご注意下さるよう、強くお願い致します。
きっかけは電源に関する一通のメールでした。ディスクリートな電源を結構いい加減なまま使っていたことをいまさらながら思い知ったので、少しぐらいは改善してみようと思いました。
改善したい点
1、低ドロップにしたい。
2、安定化電源のつもりなのにあまり安定していないので、もっと安定化したい。
ファンレスにしていることもあり、特に1は重要でした。安価に入手した大きなCPUフィンを使っていますが、どうにも不恰好ですし、これでも夏には結構暑くなります。ふと、マルチチャンネル・ピァオーディオの世界さんの直流リニア電源装置を作るが目に入ったので、これを参考にさせていただいて、やってみることにしました。なんと当サイトへのリンクがあって恐縮してしまうのですが・・ (^^;;
ポイントは以下の2点のようです。
- ドレインーソース間電圧(Vds)が小さいMOS-FETを選択する(素子自体が低ドロップ)。
- ゲート電源をドレイン側からとらず、別途安定した電源を用意する(ゲート電圧の適正化と、ドレイン電圧制約からの解放)。
秋月のキットに入っていたのでいままで何の疑いもなく使っていたのですが、データシートのVds-Vgsでは、2SK2847の入出力の電圧差(Vds)は筆者が常用する4A時に約5Vのようです。これじゃ低ドロップにできないですよね (^^;; 近くのパーツ屋さんにあった2SK2173(同 10A時に約0.15V)を用い、倍電圧整流で高いゲート電圧を作ってみることにしました。
(なんか、まだいまいち、データシートの読み方がわからないですが・・ ^^;;)
なお、FETにも種類がありますが、ここではNチャンネルのエンハンスメントMOS-FETを用いています。この種類のFETなら、定格に気をつけて、後は部品を微調整すれば大抵使えるのではないかと思います。パワートランジスタでなくPOWER MOS-FET なのは、扱いやすい(と思う)からです。音質的には、スッキリ&時には味気ないのがFETで、こってり&時にはこってりしすぎるのがトランジスタ、という全般的な印象です。トランジスタもやってみようかなぁ。