取立山?

2007/11/03    登り 3時間30分 下り 45分 + 車道歩き 1時間20分

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いきなり思い立って取立山となった。春の水芭蕉の季節は混雑するが、この季節、人はまばらで、雪をかぶった白山の展望台として筆者には馴染みが深い。

登山口に着いたのは遅かった。10時半スタート。旧登山道は緩やかな尾根道を辿ったり、脇の展望の良い林道を歩いたりできるので好きだったが、土砂崩れがあって以来、利用する人はあまりいない。久しぶりだが、登山口ははっきりしていた。しばらくは良かった。だが、しだいに登山道がはっきりしなくなる。早く言えば道に迷ってしまったわけだが、大よその地形はわきまえている。要は尾根に出ればいいのだ。

ヤブこぎを続けてようやく尾根に出た。尾根の脇に林道はあるが、ススキが生い茂ってもはや林道ではない。そして、登山道は見つからなかった。勘違いをしているのだろうか、しかたがない、今日は引き返そう。
そう思ったが、10m戻ったところで立て札を発見。それは、かつて見慣れた「谷峠」の立て札だった。その時の気分をどう言ったらいいだろう。「猿の惑星」でNewYorkの残骸を見つけたチャールトン・ヘストンかも。そうなんだ。やはり間違ってはいなかった。これはかつての快適な林道のなれの果てなのだった。

思い直してまた登ることにしたけれど、ルンルン気分でやって来た筆者には想定外の事態が重くのしかかり?、なかなか大変だった。ススキで埋まった林道を掻き分け掻き分け、杉の倒木を跨ぎ、途中からなんとか見つけた登山道に入れば、か細い道はあるものの、両側からせめぎ合う雑木に背を低く屈め、笹の密集帯を抜け・・、既にお昼は過ぎていたし、時節柄寒くなってくるし、疲れて登山道に寝転べば(ここで遭難したら)などとチラホラ考えたり・・。
目の前が急に開けて二組のカップルが憩うこつぶり山山頂に着いた時は、まるで遊園地に到着したような、そんな安堵感があった(笑)。

妻手製のおにぎりの残りをゆっくり食べ、お茶を飲む。お天気が良いので、まだ暖かい。木々の葉はほとんどない。山頂は曇って見えないが、白山にまだ雪はないようだ。取立山付近も行きたかったが、体力を考えて断念し、新登山道の下山コースを採る。女の子たちの後を追いかけた方が楽しいかも、という言い訳が心地よかった。
新登山口までの下りは早かった。だが、そこからさらに、旧登山口までの長い道を歩いて戻らねばならなかった。


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juubee's おぼえがき © by juubee アドレス画像 作成 2007/11/8